虫歯

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がん治療を始めて虫歯になったという経験ありませんか?

がん治療は虫歯になりやすいというのは本当です。

がん治療をしていると、歯医者によっては断られるケースもあるようです。

がん治療中の虫歯との付き合い方について、まとめます。

がん治療と虫歯

虫歯とは?

虫歯は口腔内細菌による感染症が原因です。虫歯菌は数百種類存在します。

虫歯菌は砂糖を原料として粘着性の多糖を生成し、この多糖の中で増殖します。

増殖した虫歯菌は歯垢を形成しながら、産生する有機酸で歯表面のエナメル層を破壊していきます。

これが、虫歯です。



虫歯とがん治療

癌治療に伴う虫歯の原因は、口腔環境の変化や免疫の低下などが挙げられます。

がん治療と治療

①口腔衛生状態の不良

口腔内には雑菌が多く繁殖しています。歯磨きは1回10分、食後に行います。

また、義歯不適合や歯周病でも口腔不衛生になりますので、癌治療を行う際には歯科治療が大事です。

②免疫能の低下

虫歯菌の増殖は、免疫能が低下している時に発生しやすいです。食事量の低下、ステロイド剤の使用、糖尿病など様々な原因で免疫能が低下します。

免疫について

③栄養状態の不良

抗がん剤治療に伴う嘔気や胃腸障害により、食事量が低下します。栄養不良は口腔環境の悪化を起こすリスクとなります。また、食事量が減ると咀嚼の機会が減るので、歯ぐきも痩て歯周病にも繋がります。

④放射線治療の併用

頭頸部癌の治療のために、口腔周囲に放射線治療を行うと、粘膜障害や唾液分泌抑制による口腔乾燥が出現します。唾液分泌が低下すると、虫歯菌が活性化します。

⑤喫煙

ニコチンは口腔粘膜血管の収縮をきたし、白血球、マクロファージの機能低下を引き起こします。また、歯石形成が促進され、口腔細菌叢の変化を起こします。それらが虫歯のリスクになります。

⑥抗がん剤の多剤投与

がん治療における歯科治療のリスク

歯科医が、がん治療患者を担当して一番把握したいのは、骨髄抑制による白血球の減少と、血小板減少です。

通常、歯科医院には血液検査キットはありません。

そのため、患者さんからの自己申告となります。(診療情報提供書がない限り)

がん治療中の患者さんで、白血球が減少していると抵抗力が低下し、感染を起こすリスクが高いです。重症化する可能性もあります。

また、血小板が減少していると血液が止まりにくいので、歯科処置中の出血リスクが高いです。その場で止血せず、救急搬送されないとも言えません。

極端な例にはなりますが、がん治療患者さんの歯科治療は、それなりのリスクを抱える事になります。

骨髄抑制について詳しく

がん連携歯科医院を受診しよう

がん治療を行っていると、歯科治療を行ってくれない歯科もあるようです。

がん治療中は、易出血、傷が治りにくい、トラブルになりやすい等の理由で敬遠する歯科があります。

そこで、がん連携歯科医院を検索して受診して下さい。

がん連携歯科医院

国立がん研究センターや連携するがん専門病院の医師、看護師によるがん治療講習会を受講した歯科医師や歯科衛生士がいる歯科医院のことです。

がん治療を安全に受けるための歯科治療や口腔ケアについての知識を習得しており、安心して歯科受診することが出来ます。

がん連携歯科医院を受診する前の準備

がん連携歯科医院

①お近くのがん連携歯科医院を検索しましょう。

おススメは、全国網羅している「国立がん研究センター がん情報サービス」です。

URLはこちら⇒https://ganjoho.jp/med_pro/med_info/dental/dentist_search.html

②診療情報提供書を書いてもらいましょう

がん治療を行っている病院の主治医へ 「がん連携歯科医院」を受診します と伝えて下さい。

診療情報提供書を記載してもえます。*有料です

③がん連携歯科医院を受診します

治療している病院から渡された診療情報提供書を歯科医院へ渡します。

歯科治療や口腔ケアの内容などが記載されますので、治療が終われば再びがん治療をしている病院へ書類を渡します。

*渡さないで良い場合もあるようです。

自分で行う虫歯予防

自分で行う虫歯予防。•1日3回の食後の歯磨き





がんと虫歯まとめ

がん治療をされている方は、口腔内環境の変化が起こりやすいので、虫歯になりやすいです。

もしも虫歯になったら、がん連携歯科医院を受診することをオススメします。

一般的な歯医者の場合、がん治療を行っている事で断れるケースもあるようです。

歯科治療を受ける側としても、やはり癌について一定の知識を持った歯科医院で治療を受けたいと思うものです。

参考文献
大森正司. 日本人と茶. 日本調理科学会誌.31(3). 1998.