遺伝子パネル検査の適応拡大

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先進医療Bの拡大

2020年はがんゲノム医療元年と申し上げていますが、それに関して進展がありました。

従来までは、がんゲノム医療の遺伝子パネル検査を受けられる対象が、標準治療を終えた方と限定されていました。

しかし、それには様々な問題が指摘されています。

例えば、標準治療を終えて体力がなくなり、遺伝子パネル検査の結果が出るまで待てない。

また、遺伝子パネル検査で適合する治療薬が見つかっても、保険診療にならない。などが挙げられました。

これらの問題は今だ課題として残っていますが、今回の厚生労働省医療部会(令和2年2月開催)で一つ進展がありました。

初回治療時に遺伝子パネル検査を実施した場合、どうなるか。を検討するための取り組みが、先進医療Bに採択されました。

遺伝子パネル検査の適応拡大(先進医療B)

先進医療Bに使いされた詳しい内容は、こちらです。

遺伝子パネル検査の適応拡大へ。先進医療B追加

適応は、非小細胞肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、すい臓がん、胆道がんとなります。

対象は16歳以上で、PS0~1(歩いて移動できる程度の日常生活が送れる)の方です。

先進医療ですので、検査は自己負担となり、およそ50-60万円と推測されます。

しかし、遺伝子パネル検査で適合する薬が見つかった場合、薬剤は原則自己負担なしとなります。

先進医療について詳しく↓

民間の生命保険において、先進医…

保険適応までの道筋

遺伝子パネル検査の保険適応までのロードマップ

保険適応までの道筋を、厚生労働省先進医療部会が立てています。

これは研究なので、国は何を評価するために、国の財政を充てているのかが、重要です。

今回評価する内容は、治療薬を受ける割合、生存期間、標準治療終了後のゲノム検査を受ける人の割合となります。

先進医療拡大まとめ

厚生労働先進医療部会とは、先進医療を評価する厚生労働省の会議です。全国から先進医療にして欲しいと申請が上がる内容を、審査する場です。今回は、遺伝子パネル検査について申請があり、見事採択されました。これで保険適応が広がる事が確定したわけではありませんが、大きな一歩です。今後に期待します。