がんの基礎知識一覧

牛乳と乳がん

牛乳を過剰に摂取すると、IGF-1(成長ホルモン)が分泌され、乳がんや前立腺リスクが高まる可能性は、以前から議論されています。しかし、がん発生のリスクは、牛乳のみではなく、遺伝、生活習慣、食生活、運動習慣などの多因子が絡みあって起こります。この論文を読んで私たちが行動するべき事は、、牛乳だけに偏らず、豆乳や低脂肪牛乳も摂取するよう心掛けることだと思います。

鉄とがん

鉄の過剰は、臓器障害を引き起こし、がんのリスクも高まる事が報告されています。鉄の過剰を防ぐためには、肝臓の働きが重要です。鉄は生体内で再利用されており、1日の吸収量は1mg/mlとごく僅かなため、鉄分サプリの摂取が必ず必要とは言えません。

遺伝子パネル検査の適応拡大

厚生労働先進医療部会とは、先進医療を評価する厚生労働省の会議です。全国から先進医療にして欲しいと申請が上がる内容を、審査する場です。今回は、遺伝子パネル検査について申請があり、見事採択されました。これで保険適応が広がる事が確定したわけではありませんが、大きな一歩です。今後に期待します。

がんの前兆(サイン)

がんを経験された方より、「振り返ると、がんの徴候(サイン)だったかもしれない」体験を教えて頂きました。性別や年齢もバラバラなので、全ての方に症状が当てはまりません。しかし、身体の異変を感じて受診するのきっかけにはなるはずです。

利尿薬

がん患者さんの多くは利尿薬を使用する機会が多いです。そのため、副作用を自身で理解して欲しいと思います。利尿薬は水の再吸収を阻害する薬剤であり、全身浮腫の軽減を目的として処方されます。速効性のあるループ系利尿薬や、強力なバソプレシン拮抗薬など様々です。主治医により併用方法などが異なりますが、副作用が起こった際の身体のサインに気付く事が重要です。

がんと自律神経

乳がんと前立腺がんの発生と進行は、自律神経の影響が研究されています。両者とも性ホルモンが関連しており、自律神経と性ホルモンには密な関係があると推測されます。自律神経を整える方法は、生活習慣の改善や入浴、リラックスなど、自分で実行できます。

がんと癌

"がん"は全てのがんを指し、と"癌"は上皮から派生した胃癌や肺癌を指します。専門家は"がん"を用いてるので、インターネットやSNSで情報収集を行う際には、#がんで検索することをオススメします。他に、cancer(がん)とtumor(腫瘍)が同じがんを指しますが、世界的に違いはあまりないようでした。

骨粗鬆症

婦人科系のがん治療では、骨密度が低下する骨粗鬆症のリスクが高まります。骨密度が低下していた場合は、骨粗鬆症に対する薬物治療が行われます。しかし、100%骨折を予防できないので、骨折を起こさない動作を知る事が重要です。