副作用一覧

利尿薬

がん患者さんの多くは利尿薬を使用する機会が多いです。そのため、副作用を自身で理解して欲しいと思います。利尿薬は水の再吸収を阻害する薬剤であり、全身浮腫の軽減を目的として処方されます。速効性のあるループ系利尿薬や、強力なバソプレシン拮抗薬など様々です。主治医により併用方法などが異なりますが、副作用が起こった際の身体のサインに気付く事が重要です。

女性ホルモンと体重増加

エストロゲンが原因の乳がん患者は約6割です。エストロゲンは、食欲抑制作用があるため、ホルモン療法によるエストロゲン分泌減少は、体重増加の要因となります。エストロゲン分泌減少により、自律神経の乱れを引き起こすので、自律神経を整える事で、食欲減退が期待されます。

骨粗鬆症

婦人科系のがん治療では、骨密度が低下する骨粗鬆症のリスクが高まります。骨密度が低下していた場合は、骨粗鬆症に対する薬物治療が行われます。しかし、100%骨折を予防できないので、骨折を起こさない動作を知る事が重要です。

肺がん治療

肺癌は小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられ、非小細胞肺がんに対しては、EGFR遺伝子変異を約半数の肺がん患者に認めています。EGFR遺伝子変異を検査することで、分子標的薬治療が行えます。免疫チェックポイント阻害剤も肺がんと適応になるなど、肺癌の治療は進歩しています。一方で副作用として間質性肺炎のリスクに注意が必要です。

虫歯

がん治療をされている方は、口腔内環境の変化が起こりやすいので、虫歯になりやすいです。もしも虫歯になったら、がん連携歯科医院を受診することをオススメします。一般的な歯医者の場合、がん治療を行っている事で断れるケースもあるようです。歯科治療を受ける側としても、やはり癌について一定の知識を持った歯科医院で治療を受けたいと思うものです。

口内炎

口内炎は癌治療患者さんの約6割におこる副作用であり、地味に辛いです。医師は治療を優先しているので、「治るまで我慢ですよ。」と言いますが、食欲減退、食事量低下、栄養不良などの悪循環になる可能性があります。また、メンタルも落ちます。癌治療を継続できるように、予防と早期対策が重要です。

疲労・全身倦怠感

がんに関連する倦怠感は、がん患者の半数以上が経験する症状です。倦怠感の原因は、ホルモン治療、睡眠不足、孤独感、癌の進行具合が関連すると考えられています。しかし、有効な治療や対策がないため、薬物療法や民間療法を用いて、倦怠感とうまく付き合っていく必要があります。

骨髄抑制

化学療法や放射線治療を受けると、血球の減少がおこりますが、これを骨髄抑制と呼びます。骨髄抑制になると、感染症や貧血、出血傾向に注意が必要です。骨髄抑制を改善する方法はなく、回復するのを待つのみです。その間に感染症などのリスクが高まるので、手洗いうがいやバランスの良い食事を摂る事が重要になります。

便秘と運動・食事・環境

便秘はがん患者さんの大半が経験する副作用であり、通常は下剤が使用されます。しかし、下剤も薬剤であるため副作用があり、注意が必要です。自分で行える便秘対策として、水分摂取や食事の工夫、便秘体操や環境調整があります。