
キャン・エク!筋トレ編
がん治療中でもできる筋力トレーニングを、がんリハの理学療法士が紹介します。がん治療中は、多くの点に注意が必要です。これなら私でも出来る!をコンセプトにしています。
がんの基礎知識、治療、がんリハビリテーションを中心に情報を発信しています。
がん治療中でもできる筋力トレーニングを、がんリハの理学療法士が紹介します。がん治療中は、多くの点に注意が必要です。これなら私でも出来る!をコンセプトにしています。
がん治療中の方でも実施可能なストレッチを、動画で紹介しています。骨転移やポートがあっても行えるストレッチとなっています。
ホエイプロテインアイソレート(WPI)の摂取は、がん治療を支える有効な手段である事が支持されます。この論文から、WPIの摂取は、がん治療に無害であること、そして筋トレをしなくても一定の効果があることが分かりました。私の開発・提供しているリハテインWPIは、ホエイプロテインアイソレートを使用しており(商品名にもWPIと入ってます)、人工甘味料、人工香料、砂糖不使用です。 がん治療中の方にも提供できるように考えて開発された、健康面に配慮したホエイプロテインです。
筋肉は同化(増える)と異化(減る)を繰り返しており、そのスイッチには、mTORが関係している。同化は筋トレやタンパク質の摂取により促される。同化に重要なアミノ酸は、ロイシンであり、ロイシンが多いほど、筋肉合成は促される。ロイシンが配合されたプロテインが、リハテインWPIである。
EPAは高脂血症治療や閉塞性動脈硬化症の治療に使用されています。抗炎症作用を認めることは明らかです。炎症とがんは切り離せない関係であるため、強力な抗炎症作用は抗ガン作用が認められると考えられますが、エビデンスの確立までは至ってません。しかし、がん栄養の面では有用であるため、がん悪液質改善効果を目的に摂取すべきだと考えています。
がん悪液質は筋肉量を減少させますが、その予防にホエイプロテインは有効だと考えられます。その機序は、筋肉異化作用の抑制、栄養状態の改善、一部免疫機能向上を結論とする論文がありました。体重減少を感じたら、悪液質への移行を遅らせるためにホエイプロテインを摂取することをおススメします。
病院には入院患者さんの栄養をサポートするチーム(NST)があります。がんとがん治療により栄養不足に陥るため、NSTのサポートが行われます。がんと診断された時点から、栄養療法が必要です。栄養不足を補うために、経口栄養補助剤が使われます。静脈から栄養を投与するのは最終手段です。まずは口から栄養を摂る事が優先されます。しかし末期がんの栄養投与は逆効果になる事が報告されており、趣向を優先した栄養サポートが選択されます。
がん細胞は糖を栄養に活動しており、消費した糖を肝臓で再構築して活動しています。がん細胞は炎症性サイトカインを異常に産生することで、筋肉減少を引き起こしています。また、体脂肪も減らします。これらが異常な体重減少を引き起こし、飢餓状態となる悪循環を生みだしています。
がん患者さんでは、病態により筋肉量の減少が生じます。それを予防するために、筋力トレーニングを行う事が推奨されています。また、筋肉量を保つことは、予後にも影響を与えています。さらに、筋肉から分泌されるサイトカイン(マイオカインと呼ばれる)は、免疫機能の一旦を担っています。筋肉量減少を予防し、がん治療に臨んでください。